ボトル一本飲みウイスキーレビュー

スコッチを中心にバーボン、アイリッシュ、たまにラムも

バランタイン12年

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バランタイン12年
12年熟成 40%
2020年4月購入
評価 ★★★


●開栓時
香りはハチミツとほんのりピート。味もハチミツの甘さとピート。後味は少しだけ渋味というかえぐみみたいな。樽の香りは弱くフルーティさもあまり感じない。苦手なピートの香りだが、だいぶ弱いのでなんとか許容範囲。 #TWLC
バランタイン12年は初めて飲んだが17年とは味の方向性がだいぶ違う。あっちはピートはほとんど感じず、ひたすらスムーズというかマイルドで飲みやすかった。今回の12年はどことなく若さを感じるのでピートでごまかして、じゃなくてバランスを取ってるのかな。
最近のバランタインのキーモルトとしてよく挙がるグレンバーギー、ミルトンダフ、スキャパあたりの特徴はあまり出ておらず、アイラじゃないピートが控え目に効いたモルトを感じる。もしかしてこれがグレントファースなのかな。あと40%の割にはアルコールの刺激が強め。


●以下飲み終わるまで
ハイボールにしてみた。苦手なピートの香りは薄まって飲みやすくはなるが、微妙。甘さはあまりなく、ピートの香りと後味に強めの苦味。もうすこし樽が効いているといいんだけど。あと少しだけしょっぱさを感じる。
ふと思い立ってハイボール午後の紅茶についてきたガラムマサラを入れてみた。ペッパーハイボールのイメージで。スパイシーでけっこうよい。が、一袋は入れすぎた。ちょっと辛い。 

ロックにしてみた。苦手な香りが抑えられて甘味が残る。ストレートやハイボールよりだいぶいい。後味のえぐみは感じるけど。

ボトル半分ぐらいまで飲んだところで苦手な弱めのピート香が引っ込み、ハチミツの甘味が強調されてきた。そしてほんのりオークの香り。ただやっぱり後味にえぐみみたいなものが残る。あと全体的に若いかな。度数が低いからかそれほどキツさはないけど。

ハチミツの甘さとほんのりオークでこの値段にしてはまあまあいいかもしれないと思い始めた。開けたてのピートの違和感はなんだったんだ。

なかなかいい感じになってきた。開けたときとはエライ違いだ。ハチミツの甘さと少し香ばしさ。ただもう少し複雑さが欲しい。

ハチミツと花の香りがする。あとピートがナッツっぽさを醸し出している。安いのになかなか良い。

空いた。最初はピートのクセが気になってどうしようかと思ったが、半分飲んだぐらいからピートが気にならなくなりなんとか最後まで飲めた。値段の割にはそこそこいいと思う。欲を言えばもう少し樽が効いているとよかったかな。ハチミツの甘さはいいが若干の若さがある。


外出自粛のため近所のスーパーで売っているボトルを買ってみた。バランタインのスタンダードラインナップからローエンドよりの12年。開けたては個人的に苦手な軽めのピートが気になってイマイチ楽しめなかったが、飲み進めると気にならなくなってきた。飲みやすくハチミツとほんのりオークの香りがあって、それなりにいいかなと。ただしこの価格なら、という前提付きで。やっぱり全体的に若さがあるのと後味にえぐみがあるのが気になった。