ボトル一本飲みウイスキーレビュー

スコッチを中心にバーボン、アイリッシュ、たまにラムも

カリラ12年

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カリラ12年
12年熟成 43%
2018年10月購入
評価 ★★★★★


●開栓時
香りはグレープフルーツとピート。味は柑橘類と麦、ほんのりバニラ、あとからピート。香りほどピートは強くない。後味は乾いた木っぽさとじわじわピート。少しピリッとする感じもある。
ラガヴーリン16年のピートを少し軽くして出汁風味を抜き、柑橘の香りを強くした感じ。ラガヴーリンより爽やか系。うまい。昔飲んだときは印象が薄かったんだけど。
飲み込んだあと鼻から空気を抜くと、土っぽい香りを感じる。あとだんだん酸味も感じるようになってきた。すごく複雑な味。土というか炭?
後味にちょっと渋みもある。全体を引き締めてる。


●以下飲み終わるまで
今日はフルーツっぼい甘味も感じる。梨みたいな?そのあとグレープフルーツとピート。めちゃめちゃうまい。柑橘より蜂蜜の甘さだな。こんなに甘かったのか。昔はあんまり感じなかったような。

めっちゃ飲みやすい。口に含んだときの甘さが心地よい。そこからの柑橘風味からのピート。昔飲んだときもこんなにうまかったかな。味が変わったか?

毎日飲みたい味。フルーティな甘さと柑橘系の爽やかさのあとにクセ少な目のピート。後味もスッキリ。後味にバニラ風味とか漂ってくれると完璧だった。ボトラーズでファーストフィルのバーボン樽熟成のがあったら買おう。

しかしこんなに渋みを感じたウイスキーはカリラがはじめてである。

ハイボールにしてみたが個人的にはいまいち。まあピートが効いたハイボールは好みじゃないのでダメ元で試しただけではあるのだが。

ロックにしてみたが、スモーキーさが強調される。まあたまにはいいかな。


アイラよりカリラのスタンダード品、12年熟成。昔飲んだときとだいぶ印象が違って、甘さが非常に強かった。あとグレープフルーツとピート、そして後味に強めの渋味。この甘味の後の渋味で飽きずに飲み進められた。煙っぽいピートの香りが強いが、口に含むとさほどでもない。
非常にレベルが高いボトルで広くオススメできる。最近はピートが強いウイスキーを飲むときはこのボトルを基準にして評価している。