ボトル一本飲みウイスキーレビュー

スコッチを中心にバーボン、アイリッシュ、たまにラムも

ゴールドフィンチ パロマ カリラ11年


ゴールドフィンチ パロマ カリラ11年
11年熟成 53.8%
2023年11月購入
評価 ★★★★


●開栓時
香りは煙と鰹節、イチジク、口に含むと焼けたゴムと煙。後味がぬるっとする。ゴム臭苦手なんだけどどうしよう。
ゴム臭は和らいできた。少し様子見かな。


●以下飲み終わるまで
開けたてのゴム臭は消え、まあ普通のシェリー風味のカリラ。若干生の木の匂い。度数の高さをあまり感じないので悪くはない。ここから本気を出してきてくれないならガッカリするやつ。
なんかいい感じになってきた。渋みのある葡萄とミントのようなスーッとする香り。

開けたてはゴム臭かったがかなり良くなってきた。煙と灰と酸味、ほんの少しベリーっぽい甘さ。度数の高さを意識しないで飲める。やっぱり飲んだあと口の中にぬるっとした感触が残る。

これなかなかいいな。甘味のコクがあるカリラ。ちょっとクリーミーな感じもある。ただ生の木っぽい風味も少しある。

シェリー系なんだけどブドウとかより甘めの柑橘っぽい。これはカリラ自体のキャラクターだろうな。結構好きな味になってきた。酸味と苦味も結構ある。

なんとなくこなれてきた感じがあり安心して飲める。開けた時ゴム臭があって本当にどうしようかと思ったんだが。度数は高めだが、アルコールよりもピートの刺激を感じる。

なんか残り半分を切って本気を出してきた気がする。生の木っぽさが弱まってベリーっぽい甘さと少しクリーミーさを感じる。当然それなりにピートもいる。

さっきのコンパスボックスと比べると粗さが目立つなあ。樽が良くないのか、熟成が足りないのか。コンパスボックスの方も熟成年数はそれほど長くなさそうな気がするんだけど。

空いた。悪くはなかったが刺激が強め。シェリー樽っぽい甘酸っぱさはあるがコクというかまろやかさがないのと、ちょっと生の木風味もある。強いピートと高い度数で勢いがあるのでそういうのが好きならいいかもしれない。


不勉強であまり聞いたことがなかったゴールドフィンチのカリラ。樽が売りなんだと思うけどそんなにいい樽なのか?と疑問が残るクオリティ。生の木っぽい。まあ悪くはない。度数高めで熟成が長くないシェリーなカリラ、以上。という感じ。価格がもうちょっと安ければ買っても後悔はないかなと思える味だった。